先週、マークスタイラー(マーキュリーデュオ、エモダ、ムルーア等を展開)が中国資本のファンドに売却された、と報じられた。これで、バロックジャパン(マウジー、スライ等展開)と2大ギャルブランドの会社は共に中国資本となった。
ファッション業界とは流行業界である。決して洋服業界ではない。しかし、ファッションといえば、洋服を思い出す人が多い。それだけ、流行が重要な要素であ るからだ。しかし、上記2社はいずれも数十億円とかなりの安値で売られた。(2008年に香港企業に売却されたAPEも負債肩代わり含めやはり50億以 下)
GWで時間があったので、アパレル企業の時価総額(会社の規模)を調べてみました。

ナイスクラップ46億円
サンエー 161億円
三陽商会(バーバリー)386億円
サマンサタバサ 456億円
アダスリアHD(旧ポイント:ローリーズファーム)874億円
パル(チャオパニック、)903億円
TSI HD(サンエーと東京スタイルの持ち株会社)966億円
オンワードHD(23区、組曲)1386億円
しまむら4267億
良品計画(無印良品)5334億円
ファーストリテイリング(ユニクロ)5兆480億円
※5月1日株価
※それにしてもユニクロ強すぎる。。。

これをみると勝つ方法が2つあることがわかる。
1、まず、流行ったら廃れるから、流行らせるべきではない。つまり、『ファッション企業』では無く、ライフラインに近い『衣料品企業』として展開する。そして、ブランド戦略を背骨にいれる。ユニクロもここ数年の飛躍の秘訣はここにある。
2、ブランドポートフォリオを組んで、順番に流行らせる。いわゆる老舗アパレル企業が得意な展開であるが、これならリスクヘッジもできる。しかし、消費の 多様性が進む昨今において、弱小ブランドが赤字になったり、強力ブランドに注力できずに衰退していく危険性も帯びている。

「では、われわれ和心はどちらの戦略をとるのか??」答えは、どちらでもない。なぜなら、まず1の戦略は資本が無いと出来ない。ライフライン直結衣料品の 基本戦略は安値である。そして、それには大量ロット発注という資本がいる。また、昨今の高機能商材を開発する能力も要していない。また、2に関しては、正 直疲れる。流行物を追っかけて生産→販売は、ハムスターになる(流行のものを安く売れば売れるので売るのは簡単だが利益が残らない)。参入障壁も低いの で、利益率も圧迫されるのだ。(当社グループで展開していた小売りアパレルブランドhiyoriの終了を決めたのもそのため)

結論、資本力の乏しいベンチャーにはニッチ(隙間)を狙うしかないだろう。ニッチは、そもそも流行らないが、ちょっと売れたからって調子に乗って流行らせ ようとしないことだ。出店依頼も沢山あるだろうが、敢えてださない。出店しても売れない立地にして、流行らせないのもブランド強化につながるだろう。
強固なニッチブランドは高収益で、何より競争に巻き込まれないため疲弊しない。広告宣伝費も限りなくゼロに近づけることができる。お客さんのロイヤリティも強く、長く顧客様でいてくれる。

うちの物販部門でも、今月また流行らなそうなブランドが立ち上がるので、宜しくお願いいたします♫